エンジンOHへの道(その4)
8月16日 土曜日 くもり?
先週、ヘッドを持ち帰ってくれたcbm72先生。
何と!もうバルブ摺り合わせが終わったので、札幌へ行く用事のついでに届けたいとおっしゃる。
早っ!…否、僕の作業が遅いだけなんだが。
#こういう時だけは、平日の夕食後に一日2時間ずつでも作業ができたオヤジがうらやましい(T_T)
「バルブは首振ってなかったからそのまま使ったよ。
ついでにポイントの裏のオイルシールは新品にしておいたから。
バルブクリアランスはカムチェーンをかけて(=腰上を組んで)からとることにしようね。」
有り難や有り難や…“ナナニィ”系のエンジンをプライベートで何度も組んでいるが故に、プライベートならではの
ポイントを的確に教えてくれる(押さえてくれる)ところがやっぱり“先生”である。
ついでなのでピストンを見てもらうと「これ、ハイコンプじゃん」。
…そう、言われるまで全く気付いていなかったのだが、ノーマルのピストンと比べるとピストントップの形状が
まるで違うのだ。
~ 左は元々左側に入っていたピストン、右は“発掘品”。向かって左をEX側で揃えています ~
そこへ 南区72ライダー さん がやってきた…最近手に入れたCL72(中期型)をレストアする目的もあって、情報収集に余念がない…今日は何かイイ話があったのかな?
「ココに 錆取笑会さん が探しているリム、あったりして?」
2.15か2.50で18インチのスポークホイールのリム…バラして天井に仕舞っていた中にあるのかな?
サイズを刻印しているリムもあれば無いリムもあるので、実物を見てみないと(使えるか)判らないなぁ。
「…あ、錆取笑会さん?
いま実家のガレージに居まして、リム探してるって話を聞いたんですけど見に来ます?」
…小一時間ほどで 錆取笑会さん も現れた。
cbm72先生と南区72ライダーさんと4人、何本ものリムを前に
「これは36本(=スポークの本数)」
「これはニップルの角度が違う」
とか、
「この3種類の左クランクケースカバー、どこが違うでしょう?」
「オイルフィルターのカバーは“無地”のヤツと、“HONDA”って文字が入るヤツと、
“HONDA”の他に下側に“MADE IN JAPAN”って入るヤツがあって、さらに裏が大きいのと小さいのと…」
…なんてカルトな話で盛り上がる(もちろん楽しい)。
“ナナニィ”系のエンジン、製造していた約8年もの間にそんなに細かく仕様変更していたの?と思うと、全ての部品が合致するオリジナルを作るのは至難の業だろうな。
…結局、今日はシリンダーの上下とカムチェーンテンショナーのガスケットをキレイに取り除いてオシマイ。
教えてもらったボーリング屋さんに持って行こうにも、ピストンリングがまだ手元に無い。
ピストンのスカート部やピストンリングの合口(あいくち)の面取りもしなきゃいけないし…(--;)
~ 手前がEX側。向かって左がトラブった右シリンダー。白い縦キズが見えるの判ります? ~
…最近は仕事も何だか手につかない。
早くエンジン組みたいよぉ~(汗)