懐かしの味、やさしい味。
5月31日 土曜日 晴れ
いつもより少し早く目覚めた朝。
窓から見える空は“どこか出かけなければ損だよ?”とでも言っているみたい。
その時アタマに浮かんだのは一件のラーメン屋。
カミさんにプレゼンすると「イイヨ」と快諾。
それじゃ出かけましょうか…と“RS”に火を入れ走り出す。
天気の割に交通量が少ないのは…「運動会」のせいだろうか?
…そう、目的地は「夕張」。
久し振りに食べたくなったラーメン…というのは、ホテル シューパロの裏に店を構える「のんきや」さん(夕張市本町1)の『しお』である。
~ しおチャーシューメン(中盛):850円 ※メニューにはありませんが頼めば作ってくれます ~
今の店主は二代目で実は先代の娘さん。
腰のあたりがどこか先代の“ばばぁ”を偲ばせる。
(スミマセン、当時の職場では「ばばぁのラーメン」で通っていたので、そのまま使わせてもらいますm(__)m)
昔も同じ場所だが三軒長屋の端っこ(この長屋、三軒ともラーメン屋だったという話もある)。
店の奥に通されると床が傾いている様な相当年季の入ったボロい店で、おばあさんが一人ラーメンを作っていた。
妙に“神聖”な雰囲気で、席が空いてもすぐオーダーしちゃいけない、一度にオーダーは3つまで(これは作業台に乗るどんぶりの数の関係)、食べ終わってもラーメン作ってる間はおばあさんに話しかけちゃダメ…とか、色んな『ルール』があった…でもそれは“おいしい”と評判のラーメンを作ってくれる、常連客からおばあさんへの『配慮』でもあった。
仕事で夕張方面に行けば、無理矢理「のんきや」さんに来てラーメンを食べていた頃からもう13年が経つ。
今日は営業開始後間もない頃に伺ったので、店主とゆっくりお話することができた。
一時はテレビや本でも紹介されたおばあさんが亡くなってから、もう9年経つという…カレーそばの「藤乃家」さんと並んで“夕張名物の味”で昼時なら行列必至だったのだが、この時期はコレ!という観光の目玉もなく「街の中も人が歩いていないでしょ?」と言われると返す言葉が無い、確かに…。
味は…当たり前だが既に“娘さんの味”。
昔風で昨今の風潮から比較すると塩は若干多めか…産炭地、肉体労働で疲れた身体が塩分や糖分を欲するのは当然だろう。が、“ばばぁ”の頃も通い始めた頃から比べたらはるかに薄味になっていた。
食べに来る度、作る様子を窺っているとスプーンからどんぶりに入れる塩の量が一杯減り二杯減り…年齢を察すれば“まだ「のんきや」のラーメンは進化するのか!”と、ペアを組んでいた後輩と二人、顔を見合わせていた頃が懐かしい。
カミさんにも「ばばぁのラーメン」は食べさせたことがあるから、味の違いは既に気付いているはずだ。
後ろの壁にかかる、どんぶりを持ったおばあさんの笑顔(の写真)に感謝しつつ完食。
入れ替わる様に常連さんがやってきたから、この店が閉まることはしばらく無いだろう…また来よう。
この後、丁未風致公園まで上がってみるが、閉鎖されたのか入口にバリケードが張られていた。
彼は通勤目的で普通二輪免許を取得した“遅咲きライダー”。
今はタイホンダ製のCBR250Rに乗っている。
トイレから出てきて目に入った風体が何だか似てるなぁ…?と思っていたらご本人でした(恥)。
JR十三里(とみさと)駅、滝ノ上駅前によく居る“デバガメな白黒パンダ”に注意しながら。滝の上公園の向かいにある「夕張市農業協同組合 銘産センター」さん(夕張市滝ノ上132 0123-58-3171)に寄る。
~ 道東自動車道の開通で、R274は交通量が減り駐車場も閑散としています ~
先日…毎年恒例だが、夕張メロンの初セリがニュースになった。
あれだけ立派なメロンを作るためには、次から次へと出てくる“メロンのこども”を摘まないといけない。
じゃ、摘んだ“メロンのこども”は?というと…
…こうやって売り出されます。ウチは「すぐり(“選りすぐり”から)」と呼ぶコトが多いです。
小振りなヤツならそのまま、大きくなったモノは皮を剥いて浅漬けにしたり酢の物にしたり…味や歯ごたえは「うり科」の植物ですから想像は容易でしょう。
もちろん僕の好物で、この時期になるとカミさんにお願いして浅漬けを作ってもらいます。
#浅漬けの元でもよいですが…オススメは『めんつゆ』だったりします。
ドライブはこの後も続くのですが、とりあえず“夕張編”というコトでf(^^;