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死んだオヤジをキッカケに、好きなクルマやバイクについての駄文を連ねる様になった男のくだらないblogです。

たまにはマジメ?に『仕事』の話でも…

5月15日 木曜日 曇りのち雨(自分が移動していたので)
 
今日は出張。
まずは札幌駅10時22分発の5008D「スーパー北斗8号」で函館へ。
 
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                ~ 後打ち撮影?(5008Dの運用は5001Dの折り返しです) ~
 
最大傾斜角6度の制御付き自然振子装置自己操舵台車武装“国内気動車史上最強”とまで言わしめながら、うち6両が第一ニニウトンネルで燃えてしまった「キハ283系気動車が登場してからはスッカリ影が薄くなってしまったが、この「キハ281系気動車も最大傾斜角が1度少ない“5度”である以外のスペックはほぼ同じ。
ダイヤ改正で最高時速を120km/hに下げるまでは、札幌~函館間318.7kmを途中、新札幌・南千歳・苫小牧・東室蘭の4駅のみに絞り込んで3時間ちょうどで結び、表定速度『102.6km/h』という“日本一早い在来線特急列車”だった…1日1本だけという詐欺みたいな商法だけど。
27両全車が函館運輸所配置という小所帯であることも奏し既に重要部品の更新工事も終えているので、比較的安心して?乗れる列車だと思う。
 
…でも「遅い」。130km/h運転に慣れてしまった身体には堪える、特に『腰』と『尻』が。
 
そうこうしている間に函館駅に到着。
既に向かいのホームに据え付けられた14時03分発新青森行き4028M「スーパー白鳥28号」に乗り換える。
 
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                ~ 登場時から思ってたけど、何か“あおむし”みたいだよね… ~
 
「789系電車」は僕の会社人生の中でも印象深い車両。導入時の誘導障害試験から関わった。
データ取りの為に函館~青森を2往復し、昼メシも晩メシも青森駅の立ち食い蕎麦…なんてのも苦い想い出。
全て『施策だから』の一言で片づけられる立場にいらっしゃる方々が羨ましい…昔も今も
 
いまは乗っていて気になることも無いだろうが、昔、八戸まで入っていた頃は東北線に入ってからが遅かった”
確かに130km/hは出るのだが、ノッチを上げてもちっとも加速しない。
理由は簡単で江差線津軽線の線区最高速度(100km/h)に合わせて力行性能を絞っているから。
これが海峡線に入ると“ジキルとハイド”の様に一変し、シートに“グッ”と押しつけられる程の加速を見せる。
…そう、その力行性能の切替を『ATS⇔ATC』の切替と合わせているんですね。
 
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久し振りに『客(?)』として乗った「789系電車」のシートバックのテーブルに、「785系電車」の広告で味をしめたのかこんなモノが…親切だけど、「白鳥」の時間は“盛アオのA編成”に張ってもらわないと意味がないのでは?
#シートの座り心地、個人的には“盛アオのA編成”こと「485系電車(3000番台)」の方が好きです。
 
15時32分、目的地の最寄り駅に到着。
#厳密には隣の駅が最寄りなんですが…止まらないんですよ、特急は。
 
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ココで担当者と合流し、向かった先は…
 
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んまぁ青森の山ん中にどエラい構造物が出来ているコト(呆)。
下の写真は今晩挿入する三線分岐器…そう、僕が立っているあたりは将来、北海道新幹線が走るであろう路盤の上(まだスラブ板は敷かれていない)。
つまりこの三線分岐器を挿入するにあたり、現在運行している特急列車や貨物列車が三線分岐器(≒曲線)に進入する速度を測定し、スピードオーバーしていたら非常ブレーキをかけて列車を停止させる『速度照査装置』の使用開始の立ち会いに来た…という訳。
 
まずは現地の設置状態を測量…問題なし。
あ、機器自体はあらかじめエージングしているんで、あとは機器室で受けた条件をやりくりするだけ。
実作業は正味2時間程度…他の時間は“内職”に充てられそうだ。
 
このあとはチョット早い夕食を摂って休憩の後、夜間作業に突入。
保守間合いで三線分岐器を挿入している傍ら、『速度照査装置』の配線変更、動作試験、機能確認をして終了。
さて帰るか…と言っても、北海道に渡る最初の列車は蟹田駅8時51分発の「白鳥93号」まで無い(--;)
 
安易に“(北海道新幹線の開業を)3年前倒し…5年前倒し”と、あんまり知識も持ち合わせていなさそうな人達が希望と無謀を突きつけている様だけど、『安全』を確保しながら工事を進捗する為には、その前段、机上で徹底して計画をシミュレートして頂かないと、我々末端の『歩』は動けないんですけどね(呆)
誰もシミュレートする気が無いのか、そこまで気づかないのか…困ったモンだ。