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死んだオヤジをキッカケに、好きなクルマやバイクについての駄文を連ねる様になった男のくだらないblogです。

…ゴメン!!ストアブ(ToT)/~~

カミさんと結婚して間もない2006(平成18)年の3月。
定期異動で室蘭での勤務を命ぜられた。
ウチの会社、現場勤務の場合は『保安要員』として障害対応があるので当然“お引っ越し”
その時に何となく感じた『AE114型スプリンターカリブの積載能力の限界。
 
…何となく「クルマ、買い換えようか?」という話になってとりあえず候補に挙げたのは2車種。
『GK1型モビリオスパイク『NZE121型カローラフィールダー』
でも「足回りはイジる(=車高はオトす)よ」というと「乗り心地悪くなるからダメ!」というカミさんからのお達し…さて困った。
“乗り心地”ってぇのはタイヤの扁平率からサスセッティング、ボディ剛性やシートのホールド性能まで要素は多岐に渡るから、バネ切って車高短にした様な単純なモンと比較されても困るんだけどな…。
 
実はカリブさん
購入して間もなく足回りのリフレッシュを兼ね、TRDのローハイトスプリングとショックに交換し20mmほど車高を下げていた。
“オレの運転”だと美馬牛から札幌まで(夜間ですけど)下道onlyの桂沢湖経由で「2時間」で帰って来られる位の快速ワゴン。
でも“元営業車”という素性から走行距離がたたって、アチコチのヤレ具合からボチボチ買い換え時期かなぁ?という話は、車検に出した“材木峠を走っていた頃の仲間”の整備士からもされていた。
 
それまで EF9型シビックAE86カローラレビン カリブさん …と“テンロク”ばかり乗り継いでいたオレ。
エンジンパワーとシャシーのバランスが一番イイ!と思っていたんだが、たった「100cc」の差で5,000円も高い自動車税を払わねばならぬ現実…結婚を機にMクラスからSクラスへの格下げも仕方ないな…と、おぼろげながら考えてはいた。
 
そんな話も含め“困った時のH部長”とばかりに、EF9を買った…否、その前から実家のクルマをみてもらっているディーラーの担当セールスに、とりあえずモビスパのカタログを貰いに行こう…と訪ねると「近々ストリームがモデルチェンジするよ」という。
 
ストリーム…ミニバンかぁ。
7人乗り…オヤジは軽(自動車)しか乗らねぇし、家族全員でどっか出かけるったら1台位あってもいいのかなぁ?
ん?アブソルートぉ?鷹栖で鍛え上げたボディと足ぃ?!
1.7Lと2.0Lがあって2.0LはVTECの直噴エンジン?!
7速マニュアルモード付きのCVT?!
2.0Lなら動力性能には不満ないだろうな…モデル末期でトラブル(リコール)は大体出尽くているんだろうから、もしかすっと永く乗れるんじゃねぇの?
税金も今の金額と変わらないし…何?次期ストリームは全高が1550mmを切るぅ?!
それじゃ○○さんが来た時に電動車イス(“デンクル”)が積めないじゃないか!
#これが一番デカかった…カリブさんには“デンクル”の背もたれを折り畳めば辛うじて積めたのだ。
 
…4月末、気が付くと『RN5型ストリームアブソルート』の注文書にサインをしていた。
オレはホンダ伝統の「ミラノレッド」が欲しかったのだが、社宅の駐車場には既にミラノレッドのRG2型ステップワゴンが居たモンで、色だけは仕方なくカミさんに譲って「ミスティパープルパール」にした。
#車体で30万の値引きGET!は大きかったですねぇ…。
 
そして6月初旬、オレとカミさん“二人の希望”は形になって目の前に現れた。
 
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                ~ 納車して間もない頃。ドコも傷ついていない(当たり前か…) ~
 
オレにとって『初めての新車』 。しかも“キャッシュでお支払い”
納車直後、カリブさんから乗り換えての第一印象は“静かだ…”
コーナリング中も安定…イヤ、足のセッティングとしては“弱オーバー”傾向の味付けなのかな?
室蘭へ帰るR36、島松沢入口の下りの左コーナーでオーバースピードだったのか?段々中央分離帯に寄っていく様なアンダー傾向が出た時にはチョット焦った。
それまで1トンそこらのクルマにばかり乗っていて、1.5トンのクルマに乗り換えたにも関わらず同じペースで飛び込めば焦るわな…。
 
以来、慣らしも兼ねて納沙布岬まで行ったり、オヤジとおふくろをつれてカミさんを青森の親戚のところへ紹介しに行ったり、音威子府駅の真っ黒い蕎麦が食いたい」ついでに宗谷岬まで行ったり、桜前線を迎えに行くついでに『SL函館大沼号』に乗ろう!”って松前まで行ったり…もちろん日常でも大活躍。
#思っていたよりも“フル定員乗車”する機会はありませんでしたがね…。
 
…でも、オレには「重たかった」ようだ。
たまに苗穂駅前から平和通を白石方面に向かう時、岩田地崎建設の前の右コーナーを何キロで抜けられるかな?という“遊び”をする程度。
#その時のコーナーリングスピードがどの位かはご想像にお任せしますm(__)m
自損2回。オカマ掘り1回(人身扱い)…リコールこそリアゲートのダンパーとマスターバック位と少なかったが、“修復歴有”となったボロボロの体(てい)をメンテナンスしてやりたくても最近じゃ洗車すら満足にできない。
ボンネット開けてもハチロクみたいに手を入れられるトコロも無い。
ウォッシャー液を足し、バッテリー液とオイルの色や粘度(=劣化具合)を点検する程度。
タイヤ交換する際にトレッド面をチェックすると、内側4分の1程度はほぼスリック…常にネガ(ティブキャンバー)が1度位ついているみたい。フロントのアライメントはまともな数値が出るかは判らないなぁ。
 
…そして運命の『11月12日』
前日夜からの冷え込みで凍った路面。
スリップして刺さったらしいポルテが目に入ると、何故かクルマがそっちへ向かって行く。
アレ~?おかしいなぁ…と思った次の瞬間、 “ドカァンッ!!”という音と共に、刺さったポルテと同じ運命を辿っていた。
 
…右前輪が歩道の縁石にぶつかったのだ。
邪魔にならないところに止め、降りてみてみると“あちゃ~!やってもうた…”という状態。
 
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            ~ 見事な“ポジキャン”…ホイールは前期形の「iS」か「iL」用です ~
 
休みだというのにH部長にメールで相談すると「とりあえず店に置いて今日は自力で帰って。明日診てみるから…」
 
診断結果はロアアームの湾曲やスタビのリンクが折れてたり…と、何だかんだ鼻かんだで修理費用の見積もりは『23万円』になるという。
げぇ…基本「償却資産」に分類される自動車は新車から『7年』で車体の価値が“ゼロ”になる。
どんなに人気のある車種であっても、思い入れがあっても、税法上は曲げられない。
任意保険の交渉の際、希少さを温情で上乗せしてくれるコトもあるらしいが、RZやEF9で事故った時の経験から考えれば、コイツに当てはまる訳がない。
ましてコイツには『車両保険』などという過保護な扱いはしていないのだ。
 
6月に3度目の車検を通した頃、冷やかし半分でアクセス札幌のイベントで査定してもらったら“車検の残と走行距離の少なさで『15万』”…ま、そんなモンでしょとは言いながらもカミさんと二人ガッカリしたんだよなぁ…。
しかも一週間前にオルタネータが突然逝ったのをリビルト品に交換したばかりなんですけどぉ…。
 
結論。
修理は諦めて手放すことにしました。
7年半、62,312km…。
アクセル踏み抜けばメーター読みでキッチリ「190km/h」出るイイクルマでした。
ロングドライブならカタログデータどおり「15km/L」出せるイイクルマでした。
不満がないのが不満…な位イイクルマでした。
できれば一度と言わず、僕の手で鷹栖に里帰りさせてあげたかったです。
こんなツマンナイことで、キミをあっけなく手放してしまうのはとても心苦しいのだけど、僕等二人の身の丈にはチョットだけ大きすぎたのでしょう…それは素直に謝ります、ゴメンナサイ。
 
“全損扱い”だろうから公道に復帰することはまず無いと思うけれど、もし仮に新しいオーナーの元で公道復帰することが出来たとしたら、どこかで会えるとイイね。
解体されたとしても他の“兄弟”の延命のために、少しでも役立ててもらえることを祈念しています。
 
…ゴメン、そして沢山の想い出をありがとう、ストアブ…。