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死んだオヤジをキッカケに、好きなクルマやバイクについての駄文を連ねる様になった男のくだらないblogです。

やってもうた

8月30日 日曜日 曇り(つづき)
 
「月曜日の朝、木古内の事務所に出てくれ」と言われて、可能な限り休日を犠牲にしたくない…と考えれば5018Dで函館入りするしか無いのでね…(--;)
 
…と前の記事に書いておきながら
 
 何と5018Dに乗り遅れてしまった(滝汗)
 
(自分にしては)珍しく、間違えて降りる駅の時刻を覚えて最寄り駅に向かってしまったらしい。
KIOSKで飲み物などを買い改札口へ行くと、発車標に乗るべき普通列車の表示がない…?
慌てて駅員に聞くと「無理ですね、もう間に合いませんよ」とは非情である。
 
…アチャ~、やってもうた。
この後、どうしても(列車で)函館に向かいたいとなれば“アイツ”に頼るしかない。
とりあえずチェックインが深夜になる旨をホテルに連絡し、乗るはずだった5018Dを見送ってから、“アイツ”に乗るため札幌駅へ向かう。
 
その“アイツ”とは…
 
イメージ 1
 
札幌22:00発青森行 急客202列車…つまり急行「はまなすである。
気がつくと“最後の~”という冠(かんむり)をいくつも持つ列車になってしまった。
書き出せばキリがないので割愛するが、北海道新幹線開業が見えてきた昨今、“廃止”の2文字がチラつき始めたのもあって(元々乗車率はそこそこよいのだが)人気のある列車。
この日も既に指定席は満席とのこと。
 
日曜日の夜だけど用心して発車40分前に4番線ホームに上ると、2両の自由席に対しそれぞれ20人程が列を作って入線をいまや遅しと待っていた…敷物を敷いてドッカリ腰を落ち着けている人も。
とりあえず7号車最後尾ドアの列に並ぶ。
 
21:38。
この日はDD51 1093号機を先頭に4番線へ入線してきた。
1093号機…といえば、6月に乗ったカシオペアの先頭に立ち函館までエスコートしてくれたカマ。
それに続く客車は14系(寝台・座席)&24系混成の基本7両編成
座れるかなぁ…一瞬不安がよぎる。
 
“乗車記念”に入線してくる様子を安易にケータイカメラで勝手にフラッシュ炊かさるのもお構いなしに撮っていたおばチャンがいたがあれは絶対NG!
…といっても運転士に対し気遣える余裕も無いだろうし、撮った後じゃ注意しても後の祭り。
最近『撮り鉄』が…とコト叩かれるが、むしろ“にわか撮り鉄”や『葬式鉄』の方が自分勝手な行動で始末に負えないなぁ…と思うのだが。
 
ドアが開き、待っていた人達が車内へ一人、また一人…と乗っていく。
僕も無事窓際の一席を確保できたので、カバンを置いて上の写真を一枚。
黄色地赤い花が印象的なテールマークが飛んでしまい残念だが所詮はケータイカメラである。
 
車内に戻り、改めて『R51型簡易リクライニングシート』に身を沈める。
最大角度でだけストッパーがかかるこのシート、クッションが適度に軟らかく座り心地は悪くない。
列車のシートなら個人的には最近「グレードアップ指定席」で使われている(と思う)固いウレタンフォームの“アンコ”よりもコッチの方が好きだ。
むしろ足を組む時にシートピッチの狭さが気になる位。
 
発車までの22分の間に客席が次々埋まっていく。
自分の隣にも30代前後とおぼしき女性が「ココ、空いてますか?」とやってきた。
チラ見したきっぷで判断する限りは、どうやら苫小牧で降りるらしい。
苫小牧なら普通列車でも…と思うのだが“時は金なり”。
「かよエール」の影響もあってか千歳、苫小牧、登別、東室蘭あたりへ“普通に帰宅する”のに利用する人も居るのだ。
 
22:00。
ドアが閉まる。
ひと呼吸もふた呼吸も間をおいて“コツン”というわずかな衝動とともに動き出す。
この間(ま)、車掌が運転士へ「(戸閉めが完了して)出発の指示」を列車無線で出した後、運転士がマスコンを投入して機関車(“カマ”)が動きだし、連結器の遊間(ゆうかん)が詰まって“引張り”の状態になり客車を1両ずつ引き出していくから。
 
札幌駅4番線から千歳線(運転線路的には「函館中下り線」)に出るにはいくつもポイントをわたらなけれならず、札幌~苗穂間の中下り第1閉そく信号機を過ぎるあたりから少しずつスピードがのってくる。DD51にとって「換算26.5(約265t)」という7両編成は“軽い荷”だ。
 
予め買っておいたビール(といっても「金麦」だが)を開け、カミさんが持たせてくれた「焼き枝豆」を味わう。夕食でも食べたのだが、普通の茹でた枝豆よりも(できたてはより)香ばしくオイシイ。
 
持参したタブレットでネットを見たり、ケータイに詰めてきた音楽を聴いたり、雑誌を読んだり…と“どこかゆったり流れる時間”を過ごしつつ、たまに車窓に目をやると(暗くてよくは判らないのだが) あら苫小牧?あれ登別?もう東室蘭?!…という感じで、想像しているよりも結構なペースで列車が進んでいることに気づく。
これが“北斗系”だと「まだ○○かよ、(昔から比べると)遅っせぇなぁ!」となるのだから不思議だ。
 
少し寝ておきたいな…と思うのだが眠気は来ず、森を過ぎて202列車の“ハイライト”、函館線の通称「砂原回り」に入るのだが…当然周りは夜中で真っ暗。
木々のシルエットが流れていくうちに大沼駅の上り本線を通過してしまっていた。
 
(日付は変わって 8月31日 月曜日)
2:52。
函館着。
駅の場所のカラミもあるのだが、「はまなす」はココで海峡線の保安装置(ATC-L形)に対応したED79形電気機関車に交換する…というか進行方向が変わるので反対側に連結する
並行して札幌から「はまなす」を牽いてきたDD51は切り離され、隣接する函館運輸所へ入庫し運用終了となる…1093号機、お疲れ様。
 
202列車、上り「はまなす」はいま、日を限って函館に約1時間停車するダイヤになっている。
8009列車、下りカシオペアが青森で約2時間運転停車するのも理由は一緒…そう、その時間帯は北海道新幹線の訓練運転などを行う関係上、海峡線(新中小国(信)~木古内)の架線電圧が25kVに保安装置もDS-ATCに切り替えられているからだ。
20kV&ATC-L形で走る津軽海峡線の水先案内人”ED79形は、25kV&DS-ATCでは走ることができないので“試験が終わるまで待っていてちょうだい”という訳。
 
僕はここで降りるのだが…やっぱり“水先案内人”の顔は見ておきたい。
“だから”7号車に席を求めた訳ではないのだが…この日の202レ発機はED79 20号機
実は函館~五稜郭間は同じ列車番号の列車が往復するのでチョット面倒くさい。
あくまで“202レ”に変わりは無いのだが、DD51牽引(札幌⇔函館)の場合は202レED79牽引(函館⇔青森)の場合は202Eと間違いの無いように区別して進路を構成していた函館駅輸送本部のアイディアはその昔、いまの函館駅を作るための構内改良工事を担当していたころ知ったのだが判りやすかったな。
 
イメージ 2
 
20号機は最近見るたび、お疲れ度が増しているのが若干気になる。
ボディは艶々だけど、飾り帯の剥げ具合が少し痛々しい。深夜、ホームの明かりの下だからこの程度でも艶々に見えるのかもしれないが、太陽の下で見たらどんなもんだろう?
 
…さて、明日の朝も早いし、ホテルに入るか。
 
期せずして…ですが、久しぶりの『汽車旅』を堪能させて頂きましたm(_ _)m
当日の充当車両をメモしておきますので気になる人は見てみて下さい。
 
<参考資料>
  発駅基準 平成27年8月30日(日) 急客202列車(愛称「はまなす」)
 
 ↑函館
   DD51 1093
    スハネフ14 552
    オハネ24 503
    スハフ14 555
    オハ14 512 (カーペットカー)
    オハ14 503 (ドリームカー)
    オハ14 507 (ドリームカー)
    スハフ14 501
   ED79 20
 ↓青森・札幌
 
追伸
帰りの5003Dにも乗り遅れ、5005Dの自由席で帰ってきました(呆)。